簡単に説明すると、文字どおり体を使「用」することが「廃」れることによって
その体に、続発的に現れる症状をまとめて示す言葉です。
それは、
運動器系→筋萎縮・筋力低下・関節拘縮・異所性仮骨・骨粗しょう症・疼痛
循環障害→起立性低血圧・静脈血栓症・肺塞栓症・沈下性肺炎・浮腫・褥創
自律神経障害→ 便秘・尿便失禁・低体温症
精神障害→抑うつ・無意欲状態・食思不振・拒食・昼夜逆転・不眠・認知症
その他→ 尿路感染・尿路結石・脱水など
非常に多岐にわたります。
生命に危機を及ぼすものまであります。
老衰によってこのようになる?
いえいえ、確かにその場合もありますが、
突然の転倒や事故によって足に大きな怪我をして
歩かなくなってしまうことで
足の筋力が衰え→起きることがなくなって・・・
といったように「動く機会」が減少すると
「動くための筋肉」も減少します。
この連鎖を断ち切るためには??
そもそも転倒や事故を防ぐことはもちろんですが
周辺の環境や相手がいる場合には
防ぎきれないこともあります。
ですがその後に
たとえ歩けない状態でも動かせる筋肉はあります。
しっかりと体を動かし、出来ることをしていく
それが、廃用性症候群の一番の予防法だと思います。
動かすことによって「関節拘縮」も防げますし、
皮膚循環も良くなるので「床ずれ」の予防にもなりますので
「訪問マッサージ」は廃用性症候群の予防と対応に
相性がいいと言えます。